観光韓日戦、苦い逆転負け(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.05 09:24
しかし安倍首相の計画は翌年から成果を出し始めた。2013年には初めて1000万人を突破し外国人観光客が増えると、今年1~9月には韓国を追い抜いた。こうした傾向ならば年末には2000万人の記録を早期達成するだろうとの観測が出ている。安倍首相の「観光立国政策」は4~6月期の外国人消費額が過去最大を記録し数値でも成果が確認された。日本の観光庁によると、4~6月期の訪日外国人消費額は前年同期比82.5%増の8887億円だった。これに対し韓国は1~9月の外国人観光客が前年同期比10.3%減の958万人にとどまった。韓日間の観光産業逆転の表面的理由には日本の円安、韓国のMERSのような特殊要因が挙げられる。
しかしこれがすべてではない。果敢な規制改革が日本の観光産業の競争力を一気に高めた。観光客入国のために空港と港湾を速やかに拡充し、宿泊施設の外国人誘致環境を改善した。そして安倍首相はショッピングツーリズムを掲げ観光客が日本で財布を開きながらも楽しい旅行になるようにさせた。このために消費税免除品目を果敢に拡大し、2012年に4173カ所だった免税店が今年4月には1万8779カ所に急増した。カジノも果敢に認めるという方針だ。まるでトウ小平が資本主義を導入し「黒猫白猫論」(黒い猫でも白い猫でもネズミをよく取れば良いという意味。資本主義でも共産主義でも関係なく人民が良い暮らしをできるようになればそれが一番という意味)を掲げたように、安倍首相も煙突のない観光産業を高付加価値産業に育てたのだ。