「私たちも力加えよう」慰安婦少女像作った少女たち=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.05 08:51
4日午後ソウル中区貞洞(チュング・チョンドン)のフランシスコ教育会館前。道を通り過ぎる市民らが、新しくできた造形物の前で足を止めた。前日の除幕式をした、短い髪に韓服を着た少女の銅像だった。おかしな点があった。顔はあどけない10代なのに、銅像の影は腰が曲がったおばあさんのものとして刻まれていた。市民は銅像のそばの底にある文を見てうなずいた。銅像は日本軍の慰安婦被害女性の少女時代と現在を形象化したものだった。この銅像には特別な点がある。高校生の力だけで建てたという点だ。
少女像の建設を主導した梨花(イファ)女子高2年生のクォン・ヨンセさん、ユン・ソジョンさんと銅像の前で会った。クォンさんは「昨年、偶然水曜集会に行っておばあさんから被害事実を直接聞いて、一発殴られたような感じだった。若い私たちが動けば大人たちは何かもっと動くのではないかという考えで少女像プロジェクトを構想した」と話した。2人は校内に「銅像建立に参加したい生徒は5000ウォンずつだけ寄付してほしい」という掲示をした。フェイスブックを通じて同窓・保護者らにも訴えた。募金500万ウォン余りが集まった。それで慰安婦被害女性らを象徴する「蝶々バッジ」を作って1個2000ウォンで売った。手当たりしだいにほかの高校の生徒会に手紙を送ったところ53校の生徒1万6000人余りがバッジを買ってくれた。オンラインでも販売した。クォンさんは「バッジ1個を買って2万ウォンをくれながら『残りは生徒たちでうまく使ってほしい』という大人たちもいた」と伝えた。そうやって3000万ウォンを超えるお金が集まった。