【コラム】ノーベル科学賞、黙々と応援して待ってくれれば=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.02 13:23
歳月が世の中を変える。当然の自然の道理だ。医療界や医療環境も世界的に多くの変化と発展があった。細菌の発見と予防法、抗生剤の発明で人類は感染病の恐怖から解放された。分子遺伝学の発展は病気の概念を変え、多くの難治性疾患治療を可能にした。韓国の医療もやはり解放以降に世界が注目するほどの途轍もない激変の時間を過ごした。
1960~70年代の韓国は急激な人口増加が深刻な社会的問題だった。汎国家的な産児制限政策が実行された。「息子と娘を区別せず2人だけ産んでしっかり育てよう」というスローガンが登場した。医科大学でも「家族計画」科目で各種避妊方法を教育した。3%に迫る人口増加率は1%序盤に急激に下落した。いまは逆に人口増加率を高めるためのさまざまな社会政策を政府が出している。過去に産児制限政策を主導された老教授の所感を聞いたことがある。「使命感を持って熱心に駆け抜けました。しかしいまでは新婚夫婦が子どもを持たないので心配じゃないですか。隔世の感を感じますね」。