【グローバルアイ】「縮み志向」日本の誤った歴史認識
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.26 11:17
日本と日本人について考えるたびにすぐに思い浮かぶのが「縮み志向」だ。25年前、大学に入学して間もない頃、日本について知ろうと図書館で時間が経つのも忘れて読んだ『「縮み志向」の日本人』が脳裏に焼き付いているからだ。著者の李御寧(イ・オリョン)元文化部長官は文化に深々と浸透している日本人の属性を「縮み志向」というキーワードで明快に分析していた。扇子、盆栽、生け花、弁当、トランジスタなど日常の事物から日本を発見した。うなずきながら読んだことを今もはっきりと覚えている。
最近『「縮み志向」の日本人』の鋭い分析に改めて感嘆したことがあった。過去の歴史、特に侵略戦争や植民地支配のほか、歴史に対する日本の認識が驚くほど「縮み志向」だという事実に気づいた。9日に中国南京大虐殺の資料がユネスコ世界記録遺産に登録されると、日本は反発した。これとともに日中戦争当時の1937年12月に南京を占領した日本軍が6週間に犯した大虐殺の死者数を問題視した。30万人以上という47年の南京市軍事法廷判決文は認められないと主張した。中国の一方的な主張にすぎず、ユネスコが政治的に利用されたと叱咤した。