◆「未来自動車の核心部品開発」

ＬＧグループではＬＧ電子をはじめ、ＬＧ化学、ＬＧイノテックなどが電気自動車部品事業をしている。ＬＧ電子は動力モーターをはじめ、車両用の空調やインフォテインメントシステムなど、従来の事業を車両に応用した製品を出している。ＬＧ化学はバッテリーと車に使用される各種素材を生産している。ＬＧイノテックは操向装置などに使われるモーターや通信モジュールを担当する。電気自動車に使用されるほとんどすべての部品を「ワンストップ」で供給できるところはＬＧが唯一だというのが、業界関係者の説明だ。

最近成果も表れている。現代自動車、ＧＭ、フォルクスワーゲンとは戦略的パートナー関係を結んでいる。グーグルとも自律走行車を共同開発している。インドのタタ自動車、中国の吉利自動車、マレーシアのプロトンなどグローバル自動車企業にも部品を納品した。

業界では昨年約１兆３０００億ウォン（約１３７０億円）だったＬＧ電子ＶＣ（自動車部品）事業本部の売上高が今年１兆８０００億ウォンに増えると予想している。受注残額も１０兆ウォンを超えるというのが業界推算だ。

イ・ウジョンＬＧ電子ＶＣ事業本部長（社長）は「ＧＭの電気自動車開発パートナーに選ばれたのを契機に未来自動車の核心部品開発会社に成長していく」と強調した。


電気自動車に勝負かけるＬＧ電子、グローバル強者に浮上（１）