【コラム】こぶを取ろうとして、こぶがくっついた米中均衡外交=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.20 09:11
南シナ海や東シナ海で中国が国際法を無視して混乱を起こしたり、米国が構築した国際政治・経済の枠組みを揺さぶったりする場合、明確に米国の肩を持つことが韓国の国益に役立つという話だ。質問に対する答弁の過程から出た話ではあるが、韓国を日本のように確実な米国側だと考えていたとすれば、あえてそのような話をしなかっただろう。中国と良く過ごすのは良いが限度を越すことはするなという警告に聞こえる。
青瓦台は北朝鮮問題に対する別途の共同声明を通じて北核問題を「最高の緊急性」と「確固たる意志」を持って扱うことにした点も成果に挙げている。米国がこれまで堅持してきた「戦略的忍耐」から抜け出して積極的に北核問題の解決に乗り出すことにしたようなニュアンスだ。事実ならば大きなニュースだ。オバマ政権対北朝鮮政策路線の「Uターン」を意味するからだ。国内メディアはこの点を浮き彫りにして大きく報道したが、米国メディアは完全に無視した。北朝鮮が先に核と弾道ミサイルプログラムを完全に放棄するという真の意志を見せるべきだという大前提は全く変わっていないので、米国の路線変化とは思われないと判断した可能性が高い。