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師匠→弟子→後輩「引き継ぐ研究」…日本ノーベル物理学賞受賞で結実

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.08 13:48
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「少し冷静に考えて本当に(私が)ノーベル賞を受賞してもかまわないのか、うれしいけれどもちょっと複雑な気持ちです」。

梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長はノーベル賞受賞者に選ばれた翌日の7日、出勤途中に記者たちに「本当に戸塚先生の功績が大きい」としてこのように話した。師匠である小柴昌俊東京大特別栄誉教授に続き、自身よりも先に研究チームを導いていた先輩の故・戸塚洋二元東京大特別栄誉教授を取り上げたのだ。

 
今回のノーベル物理学賞受賞は、師匠が切り開いた研究を先輩後輩の関係である弟子たちが受け継いで発展させる研究文化が土台にあるという分析だ。

2002年のノーベル物理学賞受賞者である師匠の小柴教授の研究課題は、弟子である戸塚氏と梶田氏につながれた。戸塚氏は小柴教授がニュートリノを観測するのに活用した「カミオカンデ」を改良して「スーパーカミオカンデ」を作って1996年から運営した。

だが研究の真っ最中だった2001年11月、スーパーカミオカンデ内の観測装備が崩れる大事故が発生し、研究が中断の危機に直面した。戸塚氏は大腸がんにかかっていた体をひきずって観測装備の復旧に全力を尽くした。

1年後、スーパーカミオカンデは正常化したが戸塚氏は病状が悪化し2008年66歳の年齢で亡くなった。梶田氏は前日の記者会見でも2001年の事故を思い出して「戸塚先生の指導力でチームが1つになって再建できた」として「生きていらっしゃったらノーベル賞を共に受賞できただろう」と惜しんだ。

日本経済新聞は「今回の受賞の背景には日本の『お家芸』ともいえる伝統がある」と伝えた。小柴教授たちにとっては「ニュートリノ観測」がお家芸だったという説明だ。

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