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ノーベル生理学・医学賞3人受賞…「数億人の人生を変えたことに寄与」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.06 09:46
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これまでノーベル生理学・医学賞は主に西洋医学の研究者に授与された。この点で屠氏の今回の受賞は東洋医学の発展の可能性を見せる。嘉泉大学のイ・ヨンジョン教授(漢医学科)は「漢方医学でもマラリアにかかった患者には青蒿(カワラニンジン、キク科の一種)を処方してきた」として「東洋医学で長年の臨床を通じて証明された事実を基に屠氏がマラリア治療薬を開発し、このような科学性が世界的に認められたことは意義が大きい」と話した。

ウィリアム・キャンベル博士と大村智氏名誉教授は、糸状虫の駆除薬であるイベルメクチンの開発に寄与した。糸状虫はアフリカの川に住む寄生虫で、人の体内に入ると目が見えなくなることから「リバーブラインドネス(river blindness)」と呼ばれる。イベルメクチンはアフリカや中南米などで毎年2億人に投与されている。日本人のノーベル賞受賞者は昨年のノーベル物理学賞共同受賞者3人に続きこれまで計23人(自然科学分野は20人)だ。大村教授は5日、NHKとのインタビューで「土の中の微生物を信じて良い物質を作ることが私の仕事だ。ノーベル賞の半分は微生物にあげなくてはいけない」と所感を明らかにした。

 
高麗(コリョ)大学のチョン・ビョンチョル教授(感染内科)は「アルテミシニンとイベルメクチンは、いずれもアフリカで多くの命を救った治療薬」としながら「これまで分子生物学研究者に賞が偏っていた。治療薬の開発者が受賞したのは異例」と話した。サムスンソウル病院のペク・ギョンラン教授(感染内科)は「寄生虫の感染疾患治療に新たな転機を作った人たち」と評価した。賞金は受賞者3人に合わせて800万クローナ(約11億ウォン)が贈られる。ノーベル物理学賞(6日)、化学賞(7日)、平和賞(9日)、経済学賞(12日)の受賞者も順に発表される予定だ。


ノーベル生理学・医学賞3人受賞…「数億人の人生を変えたことに寄与」(1)

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