【コラム】中小企業の日本市場安着の必要条件=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.25 15:06
ジャラパゴス。日本(Japan)とガラパゴス(Galapagos)の合成語で、1990年代以降、日本の情報技術(IT)産業が自国の標準にこだわった結果、世界市場から孤立した現象をいう言葉だ。この言葉は自国製品の技術力に対する自負心による日本市場の閉鎖的な特性を端的に見せている。
日本の消費者は伝統技術を継承する「匠の精神」 「おもてなし」など特有の「細かさ」で他のどの国の消費者よりも「高品質製品」、独創性のある「オンリーワン製品」を求める傾向がある。このような日本市場に中小企業が入り込んで基盤を固めるのはかなり難しいことだ。しかし進入障壁が高いということは、一度入り込んでしまえば安定的な取引が保証されるという意味でもある。大規模な物量攻勢で短期実績を高める大企業の典型的な輸出方式は日本では通用しない。少量注文でも最善を尽くして顧客の要求を満たす中小企業方式が日本市場に適している。顧客との信頼が形成されれば取引が続き、ライバルがより良い価格条件を提示しても簡単には離れないため、うまくすれば中小企業にとって魅力的な市場だ。