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<魅力コリアレポ>(1)韓国が持つ強み…再創造DNAで新韓流を導こう

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.17 13:43
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韓国が持つ強み
京畿道九里市(キョンギド・クリシ)の九里アートホールコスモス大劇場。歌い手が舞台に上がると、ドラマーがスティックをつかみ取った。韓服のチマに旧ドイツ軍の制服スタイルの上着を着た歌い手が口を開いた。「この世を生きるのに思い通りにできますか。がむしゃらにやってこそ生きられる社会」。歌い手の声の後にドラムの重さとシンバルの穏やかさが交わった。観客は600席規模の公演会場をいっぱいに埋めた。

歌い手イ・ジャラムさんの「がむしゃら歌」の公演だ。ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトの作品『肝っ玉おっ母とその子どもたち』を韓国的に再創造した。イさんはブレヒトの『セチュアンの善人』からインスピレーションを得て電子ギターとドラムなどを活用した作品を作って公演したこともある。2010年にはポーランドのコンタクト国際演劇祭に公式招請され最高女優賞を受賞した。イさんは「海外公演でパンソリの掛け声を教えれば観客が楽しくまねする。その時ごとに韓国の『音』と西洋の公演文化が1カ所で会っているという感じを受ける」と話した。

 
韓国人の再創造DNAがK-POPとドラマ・映画を超え、パンソリと演劇など多様な分野でも光を放っている。先月K-POP関連論文を書くために訪韓したドイツ・バイロイト大学のウテ・フェンドラー教授は、「韓流文化は世界的に有名なコンテンツと似た感じを与えながら、徐々に韓国的なカラーを出す特徴がある。21世紀の大衆文化で韓流は独創的な領域を持っている」と話した。

世界的なものと韓国的なものを融合して新しいものを作り出す再創造DNAは韓国文化の核心だ。慶熙大学ヒューマニタスカレッジのイ・ムンジェ教授は、「韓国は中国文化の影響を多く受けたが、ただの一度も従属したことはない。むしろ新たに創造し固有の文化を作った」と話した。イ教授は高麗青磁を代表例に挙げた。彼は「宋と契丹の技術を受け入れて作った象嵌青磁は宋に渡って名品になった」とした。

世界各国で人気を得たK-POPも再創造の産物だ。カトリック大学のイ・サンミン創意教育センター長は、「K-POPは西洋大衆音楽の普遍的リズムに興と才という韓国の特性が加味された独特の産物だ」と話した。彼はPSYの『江南スタイル』のプロモーションビデオの再生回数がユーチューブで24億回を超え、SUPERJUNIORの『sorry sorry』が台湾で115週にわたり1位を占めたのも再創造DNAのおかげだと解説する。イ教授は「エミネムとマルーン5、ポール・マッカートニーなど有名ポップ歌手すらみんなで声を上げて歌う韓国ファンの興と才に感銘を受ける」と話した。

ドラマ・映画もやはり普遍的感性に韓国的情緒を加え人気を呼んだ。建国(コングク)大学文化コンテンツ学科のキム・ギドク教授は、「韓国のドラマ・映画には家族愛と友情、義理などの感情が土台に流れている。共同体解体と人間関係の“原子化”を体験している世界の視聴者に韓国作品は新鮮な感じを与える」と話した。タイ・バンコクで韓国語教師をしているパナッチャ・ソンプラユン(25、女性)は「韓国ドラマには家族の情が感じられ懐かしい」と話した。

再創造DNAは産業分野でも際立って見える。これまで韓国は1等の技術と戦略にいち早くついて行く代表的なファーストフォロワーだった。だが、いまは独自技術で1等を超えたりもする。世界のスマートフォン、テレビ販売台数1位であるサムスン電子がそうだ。文化評論家である慶熙大学のイ・テククァン教授は、「模倣を通じた第2の創造は韓国のアイデンティティであり最も大きな魅力だ」と話した。



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