【社説】北朝鮮が行く道は核・ロケットでなく対話・協力だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.16 14:53
北朝鮮が14日に長距離ロケット発射を示唆したのに続き、15日に核施設の稼働まで言及したのは、8月25日の南北合意でようやく形成された韓半島(朝鮮半島)緊張緩和の流れを断ち切るかもしれないという点で懸念される。ロケットは大陸間弾道ミサイル(ICBM)など威力的な武器体系にいくらでも転用でき、核施設の稼働は核兵器の生産・実験に直結するからだ。北朝鮮が核実験をしたり、人工衛星発射体だと主張してロケットを発射すれば、韓半島はもちろん北東アジアの平和と安定までも脅かす。まだインクも乾いていないうちに8・25南北合意書を紙切れにし、韓半島の緊張を高める重大な挑発でもある。このような不幸なことが生じないよう、政府は北朝鮮を説得する必要がある。
我々は北朝鮮のこうした言及が、2日に中国・北京で行われた朴槿恵(パク・クネ)大統領と習近平国家主席の首脳会談からわずか10余日ぶりに出てきたという点に注目する。当時、韓中の最高指導者は韓半島の緊張を高めるいかなる行動にも反対するという立場を明確にした。このように韓中首脳があらかじめ警告した状況でのロケット・核威嚇は、両国はもちろん国際社会に対する明白な挑戦だ。