会社の新しい主人も「思い通り」に…米国の本社訪ねデモ行った韓国デルファイ労組(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.10 10:32
結局、米国デルファイは手をあげた。「似たような価格なら、労組の妨害がない側に売却する」としてS&Tに交渉の中断を通知した。S&Tは2日、イレNSなどを不当競争・入札妨害などの容疑(資本市場法違反)で昌原地検に告訴した。パク・ソンヒョン理事は「会社の売却に介入して特定会社への売却に反対し、思い通りに会社の主人を選ぶという労組の違法行為・強要を見過ごすことはできない」と話した。パク・ジョンミョン弁護士は「労組が違法行為を行ったことに対して業務妨害容疑を適用できる」と話した。最近、KEBハナ銀行・ホームプラス・ウィニアマンドの買収合併(M&A)でも、労組が新しい主人に反対してストライキを行った。
デルファイ労組側の立場は交錯している。ホン・ジュピョ労組支会長は「これまでのS&Tの大宇精密の買収事例などを見れば、労組弾圧の先頭に立ってきたS&Tの買収に同意することはできない。S&T労組もデルファイ買収に反対している」として「労働者として当然の権利を行使する」と説明した。また「イレを推しているのではなく、悪質資本に反対すること」としながら「(訴訟騒ぎになった米国の)ローンスターが会社を買収して歓迎する労組があるか」とつけ加えた。