【社説】MERS終息宣言の前からネジが緩むのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.19 17:23
中東呼吸器症候群(MERS)拡散事態の再発を防ぐ政府の医療システム改革作業は全く信頼できない。保健福祉部が18日の公聴会で明らかにした改編案によると、防疫を担当する疾病管理本部を次官級組織に格上げし、自律的な人事・予算権を与える方針だ。福祉部は今回の改編案なら、米疾病対策センター(CDC)のように専門家の権限が強化され、現在のように疾病管理本部が福祉部を気にすることはないと主張する。
しかし今回の改編案を詳細にみると、福祉部の組織利己主義から抜け出せていないと評価するしかない。疾病管理本部を福祉部傘下から独立させることはできないという立場を明確にしたからだ。組織自体を福祉部傘下に置き続けるなら、人事・予算権を独自に行使するのが容易でないのは自明だ。実際、防疫体系改革の核心は疾病管理本部の革新にかかっているといっても過言でない。専門家はその間、人材を集めて長期勤務させながら専門性を高めるには、疾病管理本部を疾病管理庁や疾病管理処から独立させ、独自の人事と予算権を与える必要があると主張してきた。しかし独立に反対して適当にごまかすのは弥縫策でしかない。