【コラム】日本の精神的・道徳的優位に立って堂々と(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.14 10:58
光復(解放)と分断70年を回顧しながら、ふと1991年に英国で起きた真剣な論争が思い浮かんだ。当時サッチャー首相は大英帝国が欧州の一部として吸収されることを屈辱に思い積極的に反対したが、70年代に首相をつとめたエドワード・ヒースは13%を超える失業率のもとで競争力のない英国が欧州連合(EU)に加入するのは国益のために当然だと主張した。
結局、英国は92年に欧州通貨連合(ユーロ圏)に加入しないという留保条項と共にマーストリヒト条約に加入する。国家のアイデンティティを守りながらも国家の未来を苦悩して出したバランスの取れた決定だったと思う。