東アジアカップで宿命の韓日戦を繰り広げる「ハリルジャパン」が姿を現した。ヴァヒド・ハリルホジッチ監督（６３）が率いるサッカー日本代表のメンバーが決まった。日本サッカー協会は２３日、東京で記者会見を開き、東アジアカップに出場する２３人の選手を発表した。

東アジアカップは国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）Ａマッチ期間に開催される大会ではないため、韓日両国ともに欧州組を招集できない。日本も本田圭佑（２９、ＡＣミラン）、香川真司（２６、ドルトムント）、岡崎慎司（２９、レスターシティ）、長友佑都（２９、インテルミラノ）など核心の選手は合流できなかった。ハリルホジッチ監督もシュティーリケ監督（６１）と同じく国内組を中心に代表チームを構成した。このうち倉田秋（２７、カンバ大阪）、浅野拓磨（２１、サンフレッチェ広島、以上ＦＷ）、武藤雄樹（２７、浦和レッズ、ＦＭ）、米倉恒貴（２７、カンバ大阪）、遠藤航（２２、湘南ベルマーレ、以上ＤＦ）は初の代表入りだ。

◆似た韓日代表監督

シュティーリケ監督は韓国代表監督に就任した後、Ｋリーグクラシックとチャレンジを行き来しながら選手をチェックし、さまざまな行事に顔を出しながら忙しい毎日を過ごしている。実際に競技場を訪れて観戦し、李庭協（イ・ジョンヒョプ、２４、尚州尚武）や李勇載（イ・ヨンジェ、２４、Ｖファーレン長崎）など、いわゆる「シュティーリケのシンデレラ」を輩出し、豪州アジアカップの準優勝など快挙も成し遂げた。静かながら屈しないシュティーリケ監督の哲学は「ゼロベース」と「代表チームの扉は常に開かれている」という言葉に含蓄される。昨年のブラジルワールドカップ（Ｗ杯）後に大きく落ちた代表チームに対する信頼も回復させた。

３月に日本代表の指揮棒を握ったハリルホジッチ監督もシュティーリケ監督と似ている。八百長疑惑の中で不名誉更迭されたハビエル・アギーレ監督（５７）の後任として日本の指揮官となったハリルホジッチ監督は、Ｊリーグの試合を分析し、競技場で選手をチェックするなど意欲的な姿で好感を得ている。さらに厳格な規律と毒舌で破格的なイメージまで植え付け、日本代表チームを変化させようとする姿を見せた。実際に見てテストした選手の中から「土の中の真珠」を見つけようとする努力はシュティーリケ監督とそっくりだ。

◆ＫリーガーｖｓＪリーガー激突

５日に行われる東アジアカップの韓日戦は指揮官交代後の最初の激突という点で大きな関心を集めている。

両チームともに現在、強固な支持勢力を誇るが、韓日戦は他のどの試合より敗戦に対する負担が大きい試合だ。シュティーリケ監督は「韓日戦の重要性はよく知っている」としながらも「サッカーではリベンジの思いで試合を準備すれば自分たちのカラーを失う」と述べた。

もう一つ注目するべき観戦ポイントはＫリーガーとＪリーガーのプライド対決だ。欧州組の招集が不可能な状況で韓国は中国・日本リーグでプレーする選手も呼んだが、日本は予備メンバーから最終メンバーまで全員を国内のＪリーガーで満たした。シュティーリケ監督もこの点について「日本はＪリーグ選手でメンバーを満たせる競争力を持っている。一方、Ｋリーグはそうでない。若くて競争力がある選手がＫリーグに残れないという傍証だ。非常に残念だ」と話したことがある。