【中央時評】北朝鮮のサイバーテロには沈黙した韓国の野党(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.22 15:24
国家機関の過ちを牽制するのは野党の主要機能だ。報道機関と検察も牽制するが、野党の機能には特別な点がある。野党が前に出ればイシューが膨らむ。するとメディアは報道し、検察は捜査を検討する。野党は国会という調査道具も持っている。政権の牽制において野党は特別に効果的な力を持っているのだ。
力が強い分、野党はいくつか義務を守る必要がある。まず、確認された事実だけで攻撃しなければいけない。そして方法は順理的でなければならない。2つ目、他人に大声を上げるためには自分も堂々としていなければいけない。自分に恥ずかしい前歴があれば、大声を上げるのに節制と襟度がなければいけない。3つ目、野党も国家共同体の一員ということを証明しなければいけない。国家に対する加害者に共同で対抗しなければいけない。15日に国家情報院のハッキングプログラム事件に接すると、文在寅(ムン・ジェイン)新政治民主連合代表はこのように述べた。「(このプログラムで)その気になれば対話の内容・写真・文字など携帯電話にあるすべてのものをのぞくことができる。国家情報院が我々を眺めている。考えるだけでも恐ろしい」。今まで国家情報院が一般人をハッキングした事例は出ていない。にもかかわらず文代表は最初から国家情報院を査察・犯罪疑惑集団に追い込んだ。国家安保機関の名誉と信頼が失墜することは気にしていない。野党のこうした行動が国家情報院の職員の自殺と果たして無関係だろうか。