韓国の勇気と日本の勇気(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.17 17:21
今年4月、東京の霞ヶ関にある日本外務省を訪問した。韓中日協力事務局(TCS)が主催した3カ国記者交流プログラムの一環だった。1階ロビーには岸田文雄外相と日本を訪問した各国首脳および外相が一緒に撮った写真がかかっていた。
セキュリティー検査を通過すると見えるエレベーターそばの壁面には、岸田外相がインドのモディ首相と明るく笑っている写真が目についた。あちこちにかかっている写真から、かなりの主要国の外相たちの姿をみな見ることができた。
だが尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と撮った写真は見られなかった。今年が韓日国交正常化50年を迎える年だという事実が改めて脳裏をかすめた。何となく苦々しかった。「韓国の長官の写真は見えないね…」。独り言のようにつぶやくと、ある日本の記者がこのように尋ねた。「尹長官はひょっとしていつか交代させられるという話はありますか?」。期待感が混ざった質問で尹長官に対する日本の一般的認識が何となく分かった。