KDI、「今年の韓国の成長率、構造改革できなければ2%台に下落」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.21 08:56
国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)が、構造改革ができず税金がしっかり徴収できなければ今年の経済成長率が2%台に落ちかねないという見通しを出した。KDIは20日に出した「経済見通し」を通じ今年の国内総生産(GDP)成長見通しを3.5%から3%に下方修正した。公式数値は3.0%だが、KDIはここに3つの前提条件を付けた。▽公務員年金と労働市場改革がしっかり推進され▽基準金利が今年1~2回追加で引き下げられ▽今年の税収が目標を達成する――ということだ。こうならなければ今年の成長率は2%台に落ちかねないという話だ。野村証券が今年の成長見通しを2.5%と2%台で出しているが、韓国の主要研究機関で2%台の成長率に言及したのはKDIが初めてだ。今回の見通しは2日の記者懇談会で「今年の成長率が昨年水準の3.3%にはなるだろう」としていた崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副総理兼企画財政部長官の予想よりはるかに低い。
建国(コングク)大学のオ・ジョングン特任教授は、「KDIが国策研究機関ということを考慮しなければならない。実際には今年の成長率を2.8%前後と予想したもの」と話した。今回の研究を担当したKDIのキム・ソンテ研究委員は税収が目標を達成できなければどうなるかとの記者の質問に、「税収に7兆~8兆ウォンの赤字が出れば成長率は予想より0.2ポイント下落するだろう」と答えた。