【中央時評】日本牽制が韓国外交の存在理由なのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.18 08:30
この時期、我々の選択はどういうものであるべきか。日本を牽制して孤立させるために米国と中国に働きかける外交をするべきなのか。このような形の国内的圧力が強まるほど、韓国の外交の立つ瀬が狭くなるしかない。日本牽制が外交の目標になることはできず、なってもいけない。自ら失敗を招く敗着であるからだ。
とはいえ朴槿恵政権の外交安保に問題がないわけではない。韓国が直面した最大の危機は、誰が見ても南北関係と北朝鮮の核問題の悪化だ。このような死活的な問題でいかなる出口も見えないことこそが危機の本質だが、政府はこれといった代案を出せずにいる。政府の外交安保政策を批判するには、政界が危機の本質を見抜いて苦言を呈するべきだ。
南北関係をどうにかして進展させる機会といっていた5月。統一部は関係改善の突破口を開くために全力を注いでいる。6・15共同宣言15周年を契機に少なくとも民間部門の交流でも始め、8月の分断70年を迎えてより大きな規模の南北共同行事を開催し、信頼構築のきっかけにするという考えだ。北朝鮮の核問題も同じだ。その間期待を集めた韓国政府の解決法、いわゆる「コリアンフォーミュラ」の核心は、北朝鮮を除いた5カ国代表協議を通じて北朝鮮の6カ国協議復帰を説得し、北朝鮮の核問題に対する解決方法を探そうというというところにある。