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【中央時評】深刻な問題、韓国の教科書の漢字併記(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.13 11:48
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青少年が愛用する「チョンダ(すごい、というような意味)」という表現は、極めて不満足な状況でも、驚嘆するほど良い場合でも使われる。話者がどんな意味で「チョンダ」と言ったのかは、聴者は脈絡によって適切に解釈しなければならない。このように1つの表現を多様な意味に変身させる現象は、青少年だけの言語を通じて連帯感を強化しようとする心理から始まったが、語彙不足も一因を提供しているだろう。ティーンエイジャーが主に使う言語を分析してみるといくつかの表現に収束されるが、各状況に対応する細分化された表現を考案する必要がなくなって語彙力が弱まった面もある。

韓国語の相当数が漢字を含んでいる以上、語彙を豊富にさせる方法の1つは拡張性を持つ漢字を習得することだ。幼少期に「プン(風)」という文字を習った後、すでに知っていた台風(テプン)・風景(プンギョン)・風力(プンリョク)発電所などの単語が風を中心につくられてより多くの単語と連結の輪を形成しながら感じた充実感はいまだ新鮮だ。学生時代には「赤外線(チョクフェソン)」を赤色と外側と解説して赤外線が七色の可視光線の向こう側にあることを、求心力と混同していた「遠心力(ウォンシムリョク)」は中心(心)から遠い方向に作用する力だと自然に覚えられた。

 
昨年9月、教育部は2015改定教育過程の主要事項を発表する中で小学校の教科書に漢字を併記する案を提示し、今年9月の教育過程告示を前にして漢字教育に対する年を重ねた古い論争が再演している。漢字併記を賛成する側では、教科書の用語の大部分が漢字語なのでその意味を正確に伝えるために漢字が必要だと主張する。漢字併記を反対する立場としては、用語の意は字ではなく状況と脈絡を通じて体得されるので漢字で表記して意味を把握できるのではないとみている。しかも漢字を併記すれば文章の可読性が落ち、45年間守ってきたハングル専用教育の伝統を崩すだけでなく漢字の私教育を助長する可能性があると憂慮する。

こうした主張を1つずつ確かめてみよう。漢字学習は学び(学)、身につける(習)うちの後者中心であるから、私教育としても塾よりは学習誌を通じて身につけさせるケースが大部分だ。韓国では教育部が「政策」を作れば私教育は「対策」を出すので、漢字併記で私教育がどれほど横行するのか予測しにくいが、漢字自体を問う評価をしなければ学習負担の加重として作用する可能性はそれほど高くない。現在も小学生が漢字の級数試験を受けるために漢字を単純暗記するケースが多いが、それよりも教科書の用語を漢字とともに身につけさせる素朴な漢字学習がより良いこともある。教科書に漢字を併記する時に読むスピードが遅くなる恐れがあるというのはある部分で事実だ。可読性を落とさないようにするならば漢字を教科書の本文ではなく補助欄に書けば良い。


【中央時評】深刻な問題、韓国の教科書の漢字併記(2)

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