【コラム】中国が世界の中心になろうとすれば=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.12 10:15
9月初めのことだ。王毅・中国外相が中国外交学院の2014~2015年度の始業式に参加して演説をした。彼が話した、中国が今まで到達してみたことがないという3つのケースが目を引いた。彼は「中国は、今のように世界の舞台の中央に近づいてみたことがなく、今のように国際事務に全面的に参加してみたことがなく、また今のように世界の平和と発展を守る重要な責任を引き受けてみたことがない」と話した。中国がアジアの中心を超えて、今は世界の真ん中にそびえ立っているという話だ。そのためなのか。外国首脳の北京アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の出席を、一部の中華圏メディアは「万国来朝(各国の使節が中国を訪れる)」と表現する。
中国は世界の中心になっているのか。そうではないと話す人もいる。米国の著名な中国専門家デビッド・シャンボー(David Shambaugh)がそうだ。彼は中国の影響力は要するに誇張されているのだと主張する。せいぜい観光産業、ぜいたく品の販売のような一部の分野だけで国際的な影響力を行使しているだけだ。外交の歩みは偏狭な自国の利益追求だけに没頭する。だから国際的な安保問題には消極的だ。ソフトパワーもまた他国の模範にならない。中国が世界を支配することは決してないというのが、彼が著作『中国、世界に向かう』を通じて下した結論だ。