「日本人全体を敵にするべきでない…韓国は豹変の勇断を」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.08 08:54
◆日本、韓中への悪感情ピーク…長い不況で自信喪失
小倉元駐韓日本大使
韓中に対する日本の大衆の悪い感情が過去最高レベルにある。これは過去10-15年間、日本の経済が悪化すると同時に中国と韓国が急速に浮上し、日本人が自信を失ったことで生じる現象だ。ナショナリズムの表出も同じだ。これは自信ではなく自信喪失の表れだ。自信喪失をナショナリズムで突破しようとしている。国力が高まる韓国・中国がこれを理解してほしいというのが私の考えだ。しかしこれは両国の国内政治的な問題とも関係している。現在、日韓間で「第2の金大中(キム・デジュン)-小渕宣言」が可能かという疑問だ(※小倉元大使は新しい韓日関係の基礎を築いたという評価を受ける1998年の「金大中-小渕宣言」当時に駐韓国大使を務めた)。当時は金大統領と金鍾泌(キム・ジョンピル)首相の意志が強かったが、今は政治的な動力が足りない。終戦70年を迎えて日韓中3カ国があまりにも政治的なイシューに没頭しないことを望む。3カ国間には2000年の交流の歴史がある。卵をすべて同じかごに入れてはいけない」