正しい発言をするほどこじれる…朴大統領の「道徳外交」パラドックス(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.08 07:51
李明博(イ・ミョンバク)政権で青瓦台(チョンワデ、大統領府)対外戦略企画官を務めた成均館大学の金泰孝(キム・テヒョ)教授は「政府は今まで道徳と外交を混同する傾向を見せてきた」とし「『対日外交原則はこうだ』と評価するだけでなく主導する必要がある」と述べた。国益に基づき昨日の敵が今日の同志となる現在の国際環境で、あまりにも倫理的な原則に拘束されて融通性がないということだ。
特に朴大統領の原則外交は「横道にそれてもソウルにさえ行けばよい」という形の外交を追求する相手(安倍晋三首相)に会って最悪の状況を迎えている。安倍首相は歴史挑発を続けながらも、持続的に韓日首脳会談を望むというメッセージを送っている。過ちがある側が誠意ある謝罪なく解決しようというのを原則に立脚して断るのが、むしろ強情に見える状況になったのだ。