韓銀総裁「さらに利下げの可能性ある」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.05 10:44
韓国銀行(韓銀)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁が、米国が利上げをしても国内の政策金利を追加で引き下げることもあるという立場を明らかにした。3日(現地時間)、アジア開発銀行(ADB)年次総会が開催されるアゼルバイジャン・バクーで行った記者懇談会でだ。下半期の米国の利上げ時期が近づいても韓銀はさらに利下げする可能性があるのかという質問に対し、李総裁は「状況によってはそのようなこともある」と答えた。米国が利上げすれば韓国も資本流出を防ぐために利上げをするしかないと断定する必要はないという意味だ。
李総裁は「米国の利上げ時点も重要だが、速度が重要だ。米国経済の流れを見ると、金利を急速に上げることはできないだろう」と話した。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)副首相兼企画財政部長官もこの日、バクーで開かれたASEANプラス3(韓中日)財務相・中央銀行総裁共同記者会見で、「米国が金利を急激に引き上げない限り、韓国の資本流出の危険性は大きくないだろう」と述べた。崔副首相は先月17日、米ワシントンで記者懇談会を開き、「米国が利上げすれば韓国も利上げするべきかについてはもう一度考えてみる必要がある」と発言した。