【社説】外交安保ライン、遅くなる前に刷新を=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.05.03 13:10
韓国外交が荒波に包まれている。過去史問題に執着する間に北東アジアで孤立していく様相だ。いわゆる“過去史同盟”を通じて日本を圧迫するパートナーとみていた中国はいつのまにか名分より実利に背を向けた。中国は昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に続き、先月インドネシアのバンドン会議で2度目となる日本との首脳会談に応じた。韓国政府が「歴史修正主義者」と非難した日本の安倍晋三首相は米国で最高の歓待を受けた。中国牽制に急な米国の内部事情を活用して日本の立ち位置を拡大するのに成功した。韓国を気にとめようとしないかのように米国は日本の手を高く上げた。
米中日の動きに過敏反応をする必要はないが明確に確かめて行かなければならないことがある。何よりこうした流れをあらかじめ予想して適切に対応しなければならない外交コントロールタワーが見られない。朴槿恵(パク・クネ)大統領は国内政治に比べ外交安保分野の経験は足りない方だ。それでも朴大統領が外交安保を陣頭指揮しているという印象を強く与える。自らコントロールタワーになっているということだ。