【コラム】人材、育てていますか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.24 16:45
こうした無限競争と急変の時代において、洞察力と創意性を備えた人材の重要性はより一層大きい。したがって人材招へいのための競争は企業間・国家間へと拡大して深刻化するものとみられ、人材を誘引して開発し保有する能力が企業や国家の競争力になると思う。
それでは、どんな人材が必要なのか。かつては「井戸を掘るなら1つの井戸だけを掘れ」ということわざのように1つの分野で専門的な能力を備えた人材、すなわちI字形人材が脚光を浴びてきたし、情報化時代に入ってからは1分野に特化した専門的能力と共に他分野にもある程度の知識を備えたT字形人材が要求されてきた。産業間の境界が崩れた融合の時代には、これまでとは違い2~3種類の分野で能力を持った統合型の人材が必要だ。企業の立場としては、自身の基本に忠実で境界を行き来する力量を持った人材を確保して育てることが重要だ。