【論争】THAAD体系導入の外交的得失は?…韓国の安保と国益が最優先(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.22 14:42
◆論争の焦点=最近、韓国の安保および外交懸案に浮上した高高度ミサイル防衛(THAAD)導入をめぐる賛否両論を聞く。前回は軍事的レベルでTHAAD技術の信頼性に関する賛否両論を扱ったのに続き、今回はこれをめぐる韓米中の力学関係の分析と外交的争点について扱う。
最近まで韓国国内で激しかった米THAAD導入論争が落ち着きつつある。10日にソウルで開催された韓米国防相会談でこの問題が取り上げられなかったほか、カーター米国防長官が「THAAD配備を議論する時期ではない」と釘を刺したからだ。しかし米国の高官や米軍関係者が相次いでTHAAD韓国配備の必要性を主張しているところに問題の深刻性がある。THAADのメーカーであるロッキード・マーチンさえも韓国政府にTHAADの情報を提供したと明らかにし、政府に圧力を加える局面だ。