【中央時評】通貨政策、世界化、民主主義=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.23 13:11
世界経済は今後どんな道を歩くことになるだろうか? 20年後の経済学の教科書に現在の通貨政策がどのように記録されるのかとても気になる。地図にないところに入ったいま、各国の通貨政策が世界経済を沈滞の泥沼から救い出し正常成長軌道に乗せるのか、そうでなければ1920~30年代のように通貨戦争で世界貿易を萎縮させ再び経済危機を招くことになるのかわからない。各国の経済状況と立場から見れば理解できる政策が、全体の組み合わせから見ると前途がわからない不確実性と危険性に向けブレーキをかけずに疾走しているとも思える。
金融市場に国境はなくなったが各国の通貨政策は明らかに国境論理で進行している。FRB議長は米国大統領によって指名され、米議会に出席し通貨政策を報告する。他の中央銀行も同様だ。彼らの政策は国境の外に大きな影響を及ぼすが、国境内の政治・経済状況により決定される。歴史的に現在のように金融市場が統合されたことはないが、制度と国境は少しも変わっていない。制度と市場現実の乖離が現在のように大きくなったことはなかった。