【取材日記】消防署員の耐火服まででたらめな韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.17 15:15
「軍人が自身の小銃と防弾服の性能を信じられなければ戦場で保身を図るほかなくなるでしょう。消防署員が耐火服を信じられなければ火のそばに接近しようとしますか。遠くから水を放つだけなら、その被害は国民が受けるのではないですか」
10年余り前、火災現場で知り合った消防署員イさん(47、消防警)が16日朝、激昂した声で電話をかけてきた。性能検査を受けなかった特殊耐火服5300余着が全国消防署に供給され、政府が関連会社から納品された1万9300余着全ての使用を中止させたという記事を見て怒り心頭の状態だった。彼は「耐火服は消防署員の命を守るだけでなく、結局は国民の命を守る服」と繰り返し話した。
耐火服は市や道の消防本部が調達庁を通じて購入する。企業は納品前にひとつひとつ韓国消防産業技術院(KFI)の検査を受けなければならない。ところがここ2年間は2社が5300余着を検査を通さず納品した。認証を受けたように合格印まで押した。このような事実は「調達庁が契約した数量」と「KFIで検査を通過した数量」を照らし合わせることによって明らかになった。検査通過件数より納品物量が5300着余り多かったのだ。認証検査には1着あたり3万540ウォン(約3300円)がかかる。調達庁は納品会社がこの費用を惜しんだものと推定している。