【社説】首相承認で頭をもたげる地域主義の亡霊=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.02.15 13:07
先週1週間を熱い雰囲気にした李完九(イ・ワング)首相候補者の人事聴聞会はわれわれにもうひとつの課題を投げかけた。候補者をめぐる与野党間の攻防が地域主義に偏った鋭い主張につながり、地域感情という古くさい対立が再び拡大したためだ。
11日に証人として出席したカン・ヒチョル忠清(チュンチョン)郷友会名誉会長は、質問した新政治民主連合所属の野党議員に「忠清から首相候補が出てくるのに湖南(ホナム)の方がずっと質問する」として地域感情の火をつけた。忠清道出身の首相が出てくるのに湖南出身の議員がブレーキをかけるという意味に解釈される素地があった。愛郷心の発露としてやり過ごすには過度な発言だった。首相に忠清首相と湖南首相が別々にあるのか。首相が何の地域代表なのか。