【コラム】南北首脳会談を巡る4つの難題(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.23 10:14
2つ目の争点は3つ目のイシューにつながる。ソウルは首脳会談で核問題をどのように扱うだろうか。南北離散家族の対面を容易にする制限的な経済協力だけでは金正恩第1書記を首脳会談に導くことはできそうにない。それにもかかわらず、平壌が首脳会談に応じるならばその意図は間違いなく核問題を巡る国際力学を変えるためだろう。条件のない首脳会談に同意することによって、朴大統領は北朝鮮が核兵器とミサイルプログラムを凍結や後退させて中断しなくても会えるという意向を表わしたのだ。
平壌は南北首脳会談を証拠として「核保有国の北朝鮮」と隣国が平和的に共存する準備ができているということを国内外に知らしめたがるだろう。あるいは首脳会談を手段としソウルと北京が北朝鮮に圧力を加えるのを阻止しようとするだろう。首脳会談を周辺国が分裂したという証拠とすることもできる。金大中大統領と盧武鉉大統領は平壌が首脳会談を国内外のプロパガンダにどのように活用するかについてあまり気にとめなかった。だが、朴槿恵政府はこの問題を慎重に考慮して管理しなければならない。