【社説】緩んだ韓国政府・国会が年末調整の怒りを招いた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.22 16:40
「年末調整波紋」のため政府・与党が緊急協議を開き、改善対策を用意したという。年末調整で還付されるどころか、さらに支払うことになった人々に、追加納付金額を分けて出せるようにした。税負担が増えた多子世帯と独身勤労者に対する税額控除を拡大した。老後対策のための年金保険料に対する税制優遇も増やすという。さらに政府・与党は野党との協議を経て、補完対策を今年の年末調整分に遡及適用する案まで推進すると明らかにした。「年末調整の憤怒」の世論に押され、国会が立法原則まで捨てて総力で収拾に動く姿だ。
実際、今回の年末調整波紋は政府の無誠意と国会の無神経が合作して生み出した人災と変わらない。政府・国会ともに、税制改編で一部の所得階層の税負担が増え、年末調整方式の変更で還付額が減ったり、むしろ追加納付をする場合があるという点を国民に詳しく説明し、理解を得なかったからだ。政府は税負担は大きく増やさないとして国民の説得に誠意を尽くさず、国会はそのような内容の税制改編案を徹底的に審議せず突然通過させた。こうした中でお互いに責任を転嫁する姿は、怒る国民をもう一度怒らせるのと同じだ。