【コラム】統一、大陸型経済に向かうチャンス=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.21 13:25
今年は光復(解放)70年、分断70年を迎える年だ。光復という歴史的慶事と、分断という民族的惨事を振り返ってみて、今こそ統一韓半島(朝鮮半島)の未来ビジョンを設計しなければならない時だ。現在もうまく暮らしているのに何故あえてすべきなのか、莫大な費用が負担になるなどの理由で統一を喜ばない人々もいるが、大部分は統一をすべきだという点で共感しているようだ。それで統一は「テバク論(テバク=bonanza、大もうけ/大当たり)」という言葉も流行している。
統一が大当たりである理由は、大きく分けて3つある。最初に、無尽蔵な「ビジネス」のチャンスとして活用できる。ある者は統一すれば道路・鉄道などのインフラ建設費が途方もないと憂慮したりもする。だが考えを変えてみよう。インフラ建設は消費性の費用ではなく大規模な投資の機会だ。代表的な事例が京釜(キョンブ)高速道だ。1968年の建設当時に天文学的な金額がかかったが国家経済に及ぼした波及効果はとてつもないものだった。さらに高速道路自体にとっても利益だ。今は建設投資額を全て回収し収益が出続けているという。北朝鮮も同じだ。インフラ建設初期に費用が少しかかるだろうが、経済的波及効果はもちろん道路・鉄道・電力などそれ自体でも収益が出るビジネスとなるだろう。
北朝鮮の強みの産業を育成することもできる。例えば北朝鮮は防衛産業・航空宇宙・ソフトウェア分野で世界的な技術力を有していると思われる。ミサイルはもちろん人工衛星も直接発射して、悪いことだがハッキングも多くやっている。ただし北朝鮮がこれを活用して商業化する能力が不足しているだけだ。一方韓国は商業生産、マーケティング能力が優れている。万が一、南と北の力量が合わされば統一大韓民国は一日のうちに未来の新たな成長動力を現成長動力として確保することになるのだ。