【コラム】50歳の現役、歳月をアウトさせた中日の山本昌(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.06 10:16
山本の戦略は32年間変わらない。130キロの直球を打者の視野の最も遠い外角低めに投げることだ。1996-99年に中日に所属した宣銅烈(ソン・ドンヨル)元起亜監督(52)は「山本は外角低めの直球一つで生き残ってきた投手。そのボールを少しでも正確に投げるため、スプリングキャンプで毎日300-400球ずつブルペン投球をしていた」とし「日本の投手の練習量は非常に多いが、中でも山本は特にたくさん投げる投手として有名だった」と振り返った。
当時、宣元監督が「そんなにたくさん投げて大丈夫か」と尋ねると、山本は「思い通り正確に投げるためには努力を続けるしかない。実際はもっと投げたい」と答えた。山本の直球の比率は50%程度と、かなり多いほうだ。他の投手より15キロほど遅い球を正確に、攻撃的に投げる。制球力の匠人といえる。