【時論】首脳会談は、統一テバク論の必要充分条件(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.06 09:16
この時点において、朴大統領の南北関係の改善への動揺のない意志が重要だ。5・24措置と金剛山(クムガンサン)観光再開の門の敷居を越えるならば、南北関係は改善できる。国内の保守陣営では延坪島(ヨンピョンド)砲撃や金剛山観光客死亡事件などに対する北側の先立つ謝罪を要求している。このような部分も考慮すべきだが、ここに縛られてしまえば、できることはない。離散家族対面の定例化と金剛山観光の再開を束ねて、その成果をベースに5・24措置を解除する柔軟かつ段階的なアプローチが求められる。離散家族の対面や金剛山観光再開など容易な問題から解決していった後、経済特区参加などまで出て行くべきだ。
南北当局の積極的な意志が結びつけば、すぐに画期的な進展は容易ではなくても今の状況は越えられるだろう。まず正月の離散家族対面が南北関係改善の“呼び水”にならなければならない。当局間の関係改善意思の試験台が、正月の離散家族対面だ。2月末にキーリゾルブ韓米軍事演習以前に対面が行われてこそ今後の対話の動力になりうる。第2次高官級接触でも長官級会談でも形式は束縛されずに南北当局間の会談が早期に開催されて、この問題から結論づける必要がある。
1つ憂慮の恐れがあるのは、南北関係の改善をめぐる対外環境、特に朝米関係が良くないという点だ。オバマ大統領の最近の対北朝鮮制裁行政命令によって南北関係改善の流れに否定的な余波があるかもしれない。朝米関係が悪化して米国が北朝鮮をより一層圧迫する状況から南北関係が根本的に改善できるのかという問題だ。十分な韓米対話を通じて南北首脳会談と南北関係の改善に対する支持を引き出さなければならないだろう。