外資系企業1社もない63階建ての釜山国際金融センター
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.11 08:40
8月にオープンした釜山(プサン)・ムンヒョン洞の国際金融センター(BIFC)。名前に合わず現在この建物は韓国取引所をはじめとする6つの公共機関が全63フロアの3分の2ほどを使う。入居が確定した外資系金融会社はまだ1社もない。2年ほど前にオープンしたソウル・汝矣島(ヨイド)の国際金融センター(IFC)オフィス棟3棟のうち1棟も80%が空いている。
ムンヒョン地区と汝矣島は韓国政府が指定した金融ハブだ。2003年以降香港とシンガポールに対抗する「北東アジアの金融ハブ」を作るという構想により指定された。2カ所の現状は、11年間逆走してきた韓国の金融産業の現実を端的に見せる。金融産業が国内総生産(GDP)に占める割合は2005年の6.5%から昨年は5.5%に縮小した。細かな規制と官治により革新は消え保身主義だけが広まった。外資系金融会社が集まるどころか、進出していた会社も相次いで荷物をまとめて出て行くところだ。