民官の行き違い…オバマの“訪韓プレゼント”から外れた文定王后御宝(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.10 09:25
今年4月、バラク・オバマ米国大統領は韓国訪問の際に“プレゼント”を手にしてきた。韓国戦争(朝鮮戦争)の時、米軍によって不法搬出された大韓帝国国璽と高宗(コジョン)の御宝(国権を象徴する王室の印鑑)など9種類の朝鮮王室印章を韓国に返還するためにエアフォースワンに積んできた。だが、同じ時期に流出した文定王后御宝は戻ってくることができなかった。ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)が所蔵してきた文定王后御宝が韓国政府当局の捜査依頼で米国土安全保障捜査局に押収されて法的手続きを踏んでいる最中だったためだ。
韓国民間団体との返還交渉が順調に進んでいたとしたら文定王后御宝は“平和的な返還”が可能だった。しかし、還収過程で民間団体と韓国政府間の足並みが乱れ、返還自体が不透明になってしまったのだ。