【時論】南北関係、ゴールデンタイム生かしてこそゴールデンタイム訪れる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.04 13:32
危機克服の適正な時期という意味で近頃は「ゴールデンタイム」が流行だ。ゴールデンタイムを逃せば、状況を元に戻すのが難しくなる。
セウォル号沈没でもゴールデンタイム内に機敏な救助が可能だったら尊い犠牲をはるかに減らすことができた。経済でも、ゴールデンタイムを虚しく過ごせばこれ以上の回復が難しくなる。必ず必要なことをやり遂げなければならない与えられた時間が、まさにゴールデンタイムである。しかし人命救助や経済回復だけにゴールデンタイムがあるわけではない。外交安保にもゴールデンタイムが存在する。適切な時期と機会を逃せば、外交的に孤立して遅れをとることになる。年末に入りながら、今や南北関係もゴールデンタイムを過ぎ去りつつある。
南北関係のゴールデンタイムは、今年10月初めに黄炳瑞(ファン・ビョンソ)一行のサプライズ訪問が最適期だった。互いに足並みが乱れていた南北が劇的に高官級接触に合意し、雰囲気も高まった。しかし、せっかく訪れた南北対話のゴールデンタイムだったが、ビラ散布をめぐる気力戦で時間を浪費してしまった。ビラ散布が南北関係に役立たないとしながらも表現の自由は妨げられないという南側の不明瞭な態度と、ビラ散布を防ぐまで対話がありえないという北側の強引な立場が結局は、南北関係のゴールデンタイムを空しく過ぎ去らせてしまった。