【取材日記】韓国のカード机上行政…消費者だけが混乱
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.27 16:30
誤報を出した。来月30日からクレジットカードで50万ウォン(約5万円)を超過する金額を決済する場合、身分証を提示しなければいけないと報じた(中央日報11月25日付18面)。しかし今後も現在と同じように、金額に関係なくクレジットカードを使用する際、身分証を提示しなくてもよい。金融委員会が2日ぶりに白紙に戻したからだ。政府の規制緩和方針に逆行し、消費者に不便が生じるという世論に阻まれた。
今回の騒ぎの発端は、来月予定された与信金融協会のクレジットカード個人会員標準約款の改正だ。与信協会は約款を改めながら、上位規定の金融委員会監督規定条項をそのまま写した。2002年に作られた監督規定(24条の6)では、50万ウォン超過取引の場合、カード加盟店が顧客の身分証を確認することになっている。ところがこの規定はすでに死文化して久しい。現実では、どの食堂・商店に行っても身分証の提示を要求されない。