3度の障壁乗り越えた韓日エネルギー大手の友情
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.17 10:43
SK総合化学が14日、パラキシレンを主力に生産する蔚山(ウルサン)アロマティクス工場を公開した。外国人投資促進法の規制に阻まれながら曲折の末に誕生した日本との合弁会社だ。パラキシレンはペットボトルやポリエステル繊維などを作る原料として使われる化学物質だ。SKグループではSK総合化学が80万トン、蔚山アロマティクスが100万トン、SK仁川(インチョン)石油化学が130万トン、シンガポール合弁法人が80万トンなど年間331万5000トンの生産が可能になった。
蔚山アロマティクスは2012年11月に着工され、今年4~5月に試験稼動をした上で先月に正式竣工した。SKが2007年に新日本石油(現JX日鉱日石エネルギー)とパートナーシップを結んで7年ぶりだ。2007年にJXと提携した当時だけでもSKは韓日合弁工場の設立を積極的に検討した。だが、翌2008年に世界的な金融危機が発生し合弁設立は当てもなく延期になった。3年後の2011年には東日本大地震が発生した。JX日鉱日石エネルギーは合弁どころかすぐに石油精製施設の稼動を中断しなければならない事態となった。当時SKの崔泰源(チェ・テウォン)会長は合弁工場設立の代わりにJXが購入する予定だった中東産原油200万バレル(2億ドル相当)を代わりに輸入し、ガソリン26万バレルを供給した。それだけ互いに厚い関係を維持してきたのだ。