【コラム】江原道が死んでこそ平昌が生きる=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.05 09:21
オリンピックの開催地は平昌だが、誘致は江原道が乗り出して成功させた。江原道としてはオリンピックを機に税金の恩恵にたっぷりとあずかりたい気持ちがあるのだろう。「美しい山川」という賛辞で妨げられた低開発・低所得の構造から脱却して面目を一新したいのだろう。しかし一般国民の目はそれほどつまらないものではない。よっぽどでなければ仁川アジア競技大会の直後に「仁川と反対にさえすれば平昌は成功する」という言葉が出回るだろうか。
政治家たちがこうした気流を逃すわけがない。先月、平昌を訪れた与党の高位関係者は江原道国会議員、オリンピック組織委関係者らが集まった席で「冬季オリンピックを通じて江原道がのどの垢を取る(たらふく食べようとする)ような考えはするな」と話して参席者を不快にさせた。先月24日、国会国政監査では安敏錫(アン・ミンソク、新政治民主連合)議員が競技場建設問題をめぐって「江原道から全資金を出せ。国家は、ていのいい金づるか。国家のお金をみな使い込んで…江原道がしたければ道民らが寄付をして企業らがお金を出して行うのが正しい」と発言して物議をかもした。激しい反発が起きると公式謝罪をしたが「慶尚道(キョンサンド)や全羅道(チョルラド)に対してそんな話をしていたら、その程度で済んだだろうか」という話が江原道で出回っているという。