【コラム】近づく米中間選挙と韓米関係(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.29 10:04
政治では一寸先も予想できない。しかし11月4日の米中間選挙では、共和党は下院だけでなく上院でも多数党になるとみられる。リアルクリアポリティクスがすべての世論調査を総合した結果、共和党が上院で51議席を占める一方、民主党は48議席に減ると予想された。ワシントンポストによると、共和党が占める議席は52席だ。共和党が上院の多数党となる確率は87%、下院で優位を守る可能性は99%。選挙直前に共和党でスキャンダルが発生し、民主党が有利になる可能性もある。オバマ大統領が海外で米国に対する挑戦に対抗し、突然、愛国心が噴出するかもしれないが、こうした可能性は低い。逆に共和党の勢いが増して旋風を起こすことも考えられる。なら、米国の「与小野大」が米国の対外政策と韓国にどのような影響を及ぼすのか。
まず米国国民の雰囲気を眺める必要がある。大半の米国人は米国が誤った方向に進んでいると感じている。米国の国民はイスラム国・ウクライナ・エボラウイルスへのオバマ大統領の対応に不満を抱いている。幸い、米国民はアジアを友好的な国際主義の観点で眺めている。この点を多くの専門家も見逃している。例えば最近実施されたシカゴ国際問題協議会(CCGA)の世論調査によると、多数の米国人がアジア重視政策、環太平洋経済連携協定(TPP)、在韓米軍の駐留を支持している。また、大半の人は米中関係が悪化しても、米国はアジアの同盟国側に立つべきだと答えた。数多くの世論調査によると、米国人はアジアが世界で米国の国家利益に最も重要な地域とみている。リアルクリアポリティクスによると、オバマ大統領に対する支持は35%まで落ちた。特にオバマ大統領の外交政策に対する支持は底にある。しかし米国政府のアジア政策に対する世論は友好的だ。超党派的な合意が強いからだ。