【コラム】世界経済、ブラックスワンはない=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.10.21 17:14
あれやこれやと世界経済は落ち着かないばかりだ。しかし明らかに目新しいものもない。2008年のグローバル金融危機以後、続いている長期停滞の連続線上に広がっていることだ。問題があったとすれば、資産市場の投資家があまりにも先立ってキムチの汁を飲んで世界経済の本格回復側にベッティングした点だった。現実を直視してバブルを予防するのは、別の見方をすれば幸いなことだ。
揺れ動く市場を見ながら恐怖に震える必要はない。逆発想の対応が有効なこともある。良い資産を安値で買い入れる機会が再び訪れているという見方だ。世界経済がかろうじて回っているけれども、2008年のように空しく崩れ落ちる可能性も希薄だ。何が問題なのかは、すべて表われている。処方が何であるかも分かるが、経済の根本体質を改善する作業を併行しなければならないために終わりが見えないだけだ。