【コラム】韓国の景気、座して死ぬのか戦って死ぬのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.13 14:12
経済が厳しくなると、崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済チームは金融と財政を合わせる浮揚策を用意した。多くの警告と懸念が出てきた。実際、浮揚策が一時的な効果に終わり、家計負債ばかり増加する危険がある。政府が赤字を甘受して支出を増やし、景気は回復せず、最後の砦である財政を崩壊させるおそれもある。
いつもそうだったように韓銀は慎重だ。危機を迎える度に前から突破するよりは後ろを追った韓銀だ。今回も政府と手足を合わせながらも、「私は警告した」に片足を残している。李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁は「財政拡大と利下げでは限界がある」と述べた。政界も浮揚策に友好的でない。野党はもちろん、与党からも違う発言が出てくる。金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表は財政拡大などに懸念の声を出した。国会で法が通過してこそ浮揚策は作動することを考えると、尋常でない。
政府も韓銀や与党が指摘する浮揚策の限界をよく知っている。心配だが、代案がないため表情に出さないだけだ。企画財政部の関係者は「構造改革に多くの時間がかかるだけに、今は浮揚策に頼る」と話した。浮揚策が消費・投資増大につながらなければ、3-4カ月後、景気はさらに沈滞する可能性がある。その時には適当な政策カードもない。「座して死ぬのか、戦って死ぬのか」と思わせるほど切迫している。