【時論】韓国も能動的な対北朝鮮政策を考える時(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.06 14:36
意外だった。北朝鮮政権の幹部3人が仁川を訪れたのは本当に意外だった。しかし意外な訪問は成功だった。12時間の短い滞留時間だったが、北側の対南核心人物と韓国の対北朝鮮ライン核心人物が向かい会って対話したことだけでも、ふさがった南北関係には大きな契機となる。さらに韓国の要求を黙殺してきた北朝鮮が高官級会談に合意したことで、南北関係は解決のきっかけをつかむことになった。
意外なのはそれだけでない。南側に来るとは考えにくかった人民軍総政治局長が軍服を着て訪れたのだ。訪南の名分だったアジア競技大会閉会式出席と選手団激励という面では、国家体育指導委員長に選出された崔竜海(チェ・ヨンヘ)が訪問するだけでも不足はない。同時に、訪南の実際の目的だった南北関係の突破口を開くという面でも、対南戦略の総括責任者である金養建(キム・ヤンゴン)書記が来るだけで十分だ。しかし金正恩体制のナンバー2と呼ばれる軍部の核心、総政治局長が団長として訪問した。