【社説】韓国南部豪雨の人命被害、不可抗力だったのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.26 14:01
25日に釜山(プサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)地域が豪雨に見舞われ、少なくとも8人が死亡・行方不明となった。誰もがもう少し気を付けていたら防げることのできた悲惨な事態だった。一日最高240ミリを超える記録的な降水量でもあったが、韓国社会の集中豪雨対策が依然として脆弱だということを示した。この日の犠牲は、当局の不十分な車両統制と安全不感症が招いた悲劇と見られる。
慶尚南道固城郡(コソングン)と昌原市(チャンウォンシ)をつなぐ地方道路で、市内バスが急流に巻き込まれて流された。大学生のアンさん(19)が遺体で発見されたが、車内にいた犠牲者がさらに最低3人いると把握されている。このバスはもともとの路線から警察の制止で行き詰まると、さらに危険な河川堤防道路に迂回して事故にあったと推定されている。釜山東莱区(トンネグ)のウジャンチュン地下車道では乗用車が水に浸かってナさん(57、女性)と孫娘のイムさん(15)が亡くなった。警察は午後2時17分ごろ、地下車道の前に立入禁止の案内板を立てたと明らかにしたが、それ以降に乗用車が地下車道に進入したと見られる。機張郡(キジャングン)では乗用車が氾濫した河川に落ちてホンさん(53、女性)が亡くなった。釜山市徳川(トクチョン)2洞アパート前の道ではナムさん(59、女性)が雨水に押し流されて亡くなった。