「法王マーケティング」に慎重な雰囲気もある。現代・起亜車グループの関係者は「起亜車の１６００ｃｃ級『ソウル』が法王儀典車に選ばれたが、積極的なマーケティングはしない計画」と述べた。宗教指導者の訪問をワールドカップ（Ｗ杯）当時のようにマーケティングに結びつけるのは不適切ということだ。

法王の行事を静かに支援する間接マーケティングも活発だ。ＫＴは１６日のミサ中継放送を光化門一帯でデータ利用料なく提供する予定だ。法王のミサ中継サービスは光化門・明洞一帯の使用者を対象に午前９時３０分から３時間行われる。サムスン電子はミサの現場中継を助けるため大型ディスプレーを設置する。

歴史上最も大きな愛と尊敬を受ける法王に挙げられるフランシスコ法王に企業の最高経営責任者（ＣＥＯ）も注目している。サムスングループ社長団は１３日、ソウル瑞草洞社屋にチャ・ドンヨプ神父（仁川カトリック大教授）を招待し、「法王の共感リーダーシップ」という講演を聴いた。チャ神父は法王庁直属のラテラノ大学で企画諮問役を務めた。憐憫・容赦・治癒など法王の核心メッセージを込めた本も出した。

チャ神父は講演の後、記者らに対し、「法王は全体を一つにしながらも、本人がする行動一つ一つ、一言一言が持つ波紋と象徴性を知って動く」とし「このような徳性は法王だけでなくリーダーなら必ず備えるべき要素」と述べた。チャ神父は「フランシスコ法王の人気が高い理由は、最も低いところから神に接するように人々に接する姿勢のため」と強調した。


景気にも訪韓効果…ありがとう、フランシスコ法王（１）