光復節の大統領祝辞…過去の歴史には明確な線を引き、未来への前向きな言及必要(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.08.12 13:51
「執権半年が過ぎる中で韓日首脳会談が開かれなかった。それだけに祝辞には戦術的でも柔軟なジェスチアーを込めなければならない」。
昨年8月初め。朴槿恵(パク・クネ)大統領の初めての光復節の祝辞を準備した青瓦台(チョンワデ、大統領府)チームに外交部の「ジャパン・スクール」の役人や学界専門家たちは、このような提言をした。だが朴大統領はこれを一蹴した。祝辞で「(日本が)過去を直視しようとする勇気と相手方の痛みに配慮する姿勢がなければ、未来に向かう信頼を積み重ねるのは難しい」として「過去の歴史から始まった苦痛と傷を今も抱えて生きておられる方々が痛みを癒せるように、責任ある、誠意のある措置を期待する」と促した。日本に対する言及は4600字ほどの祝辞の中で15%を超える700字に達した。
8月15日は1945年に日帝から解放を勝ち取った日であると同時に、48年に大韓民国が政府を樹立して主権国家として誕生した日だ。また、この日を機に南北が分断された点で統一問題とも緊密につながっている。これに伴い歴代大統領の光復節の祝辞は、自身の国政アジェンダと南北関係に対するビジョンにまず言及した後、対日関係を付け加える形が多かった。李明博(イ・ミョンバク)元大統領は「グリーン成長」、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は「自主(統一)国防」、金大中(キム・デジュン)元大統領は「第2建国」が就任初年度の光復節祝辞の核心メッセージであった。