【コラム】習近平式「中国の夢」を警戒する=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.11 11:18
韓中蜜月を警戒する人たちは現在の韓中関係を、大きな青大将がウサギに巻きついている姿のようだと皮肉る。ぞっとする例えだ。しかし我々が1992年の修交後、最も近い韓中関係に陶酔し、香港、台湾、モンゴル、東・南中国海(東・南シナ海)の島嶼がすべてその地図に含まれていた清朝の乾隆帝(在位1736-95)時代の栄華を取り戻すという習近平の夢想に巻き込まれれば、南北、韓米、韓日関係は当分戻れない橋を渡る失策を犯すことになる。習近平の訪韓で経済協力と民間・学生交流のような韓中関係の下部構造がさらに拡大する見込みだ。我々は習近平式の中国の夢を警戒しながら、そのような実質的な関係の発展を北東アジアレベルのパワーゲームとは区別し、価値中立的、実用的に扱わなければならない。
言うまでもなく南北関係の改善、韓日関係の復元、韓米間の不同の安保協力は韓中関係に劣らず重要だ。中国が突然韓国に求愛作戦を展開するのも、米国があり、日本があるためだ。南北関係がある程度改善されれば、中国に対する南北の発言権も強まり、北朝鮮の中国依存度も大幅に低下する。やり方しだいでは、流動的な北東アジアの安保現実は、韓国には檀君以来の好機だ。