【社説】韓中関係に新たな道しるべ立てた習近平の訪韓
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.04 13:07
習近平・中国国家主席夫妻が昨日、大規模な使節団を率いて韓国を国賓訪問した。中国の最高指導者が韓国だけを単独訪問したのは初めてだ。平壌(ピョンヤン)よりもソウルを先に訪れたのも前例がないことだ。修交22年目を迎えた韓中関係に新たな道しるべを立てた歴史的な訪問と言っても過言ではない。韓国・北朝鮮と米国・中国・日本の利害が複雑に絡み合って北東アジアの対立と不安定さが深刻化している状況で、習主席の訪韓はそれ自体が重要な象徴性と外交的含意を持つと見られる。
昨日の首脳会談で朴槿恵(パク・クネ)大統領と習主席は両国関係をはじめ韓半島(朝鮮半島)と周辺情勢、2国間の懸案について幅広い対話を行った。会談後に発表した共同声明で両首脳は、相互信頼に基づいた成熟した戦略的な協力パートナー関係の構築に合意した。韓中の自由貿易協定(FTA)の年内妥結のために努力する一方、ウォン-人民元の直取引市場の開設など金融インフラ構築にも志を同じくした。海洋境界確定の交渉開始と領事協定締結、粒子状物質の削減といった両国間の懸案についても合意点を導き出した。昨年6月の朴大統領訪中当時、両国首脳が採択した「韓中未来ビジョン共同声明」を土台に、両国関係を全方向的に拡大・深化・発展させていくこととなったのだ。